出版社 |
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種別 |
書籍 |
書名/特集名 |
失語症の言語訓練 ―言語情報処理モデルとエビデンスに基づく音声単語のセラピー |
著者等 |
中村 光 著 |
分類 |
リハビリテーション/言語聴覚 |
ISBNコード |
9784763930613 |
発行年月 |
2024年7月 |
判型 / 頁数 |
B5 / 208 |
定価 |
4,730円(本体4,300円 税10%) |
第25回日本言語聴覚学会 in 兵庫・神戸(2024年)の書籍販売において、売り上げ◆第1位◆に輝きました。
ロゴジェンモデルがこれで分かる!
今までになかった! 総合的訓練、聴覚的理解・発話の訓練法を網羅し、*動画[付録]で具体的な手順が確認できます。
標準的治療法として妥当性が認められている、言語情報処理モデル(認知神経心理学的アプローチ)に基づく失語症セラピーを行うための基本原理、評価法・訓練法を分かりやすく解説!
「どのような評価に基づいて訓練を行う?」「評価・訓練にはどのような種類がある?」「訓練法の選択基準は?」「実施方法は?」「訓練効果のメカニズムは?」「訓練の強度と期間は?」「フィードバックは行うべき?」「誤反応分析ってどのようにする?」「単語の属性って?」「予後に関わる要因は?」…
日々の臨床で疑問に思うことに、この1冊が応えてくれます。
「復唱ができないから復唱の訓練をする」といった単純な対症療法から脱却し、専門性を発揮しましょう。
失語臨床の質を上げる実用書、研究のための参考書としてはもちろん、養成校の教科書としてもやさしく読める必携の1冊です。
◎中村 光 先生(著者)から皆さまへ
失語症の言語訓練における、いわゆる認知神経心理学的アプローチについて、国内外の研究成果をレビューしながら、言語訓練の基本原理も踏まえて丁寧に解説しています。また、文章だけではイメージしにくい訓練法については動画やイラストも付けています。
主にST現任者向けの書籍ですが、学生やST以外の方にも参考になると思います。ぜひご一読ください。
【第Ⅰ部】失語の言語訓練総論
第1章 患者の全人的理解と失語リハビリテーション
1 People with aphasia
2 失語リハビリテーションの目的とICF
3 失語は言語機能の障害
4 失語はコミュニケーションの障害
5 失語は社会参加の障害
第2章 エビデンスとSDM
1 失語の訓練におけるエビデンス
2 SDMと失語
第3章 言語・コミュニケーションの回復
1 回復に関連する要因
2 修正可能な要因
第4章 言語訓練の分類
1 言語機能アプローチ
2 コミュニケーションアプローチ
3 心理社会的アプローチ
4 新しいアプローチ
第5章 言語訓練の基本原理
1 適切な刺激
2 手がかり漸減または誤りなし学習
3 フィードバック
4 分散練習
第6章 言語訓練の強度と期間
1 訓練の量
2 CI失語療法または集中的訓練
3 訓練の期間
4 訓練量の確保のために
【第Ⅱ部】言語情報処理モデルと失語の評価
第7章 言語の情報処理モデル
1 モデルとは
2 ロゴジェンモデルの概要
3 古典的ロゴジェンモデルの修正
4 言語情報処理モデルと失語型
5 単語の属性
第8章 言語情報処理モデルに基づく失語臨床の展開
1 言語情報処理モデルを用いた失語臨床の原則
2 言語と全般的精神機能・他の認知機能
3 評価の展開
4 コミュニケーションの評価
第9章 聴覚的理解のプロセスと評価
1 聴覚的理解のプロセス
2 聴覚的理解の障害
3 聴覚的理解障害の評価
第10章 意味システムの構造と評価
1 意味システムと意味記憶
2 意味の分散モデル
3 失語における意味障害
4 意味障害の評価
5 分散モデルとカテゴリー特異性障害
第11章 発話のプロセスと評価
1 発話の下位モダリティ
2 発話のプロセス
3 発話の障害と誤反応傾向
4 発話障害の評価
【第Ⅲ部】言語情報処理モデルと失語の訓練
[A.総合的訓練]
第12章 訓練の展開と効果の指標
1 訓練の展開
2 訓練効果の指標
第13章 単語の総合的訓練法
1 刺激法 【動画】
2 遮断除去法 【動画】
[B.聴覚的理解の訓練]
第14章 聴覚分析モジュールの損傷に対する訓練法
1 語音の弁別 【動画】
2 意味的情報を伴う語音の弁別
3 読話と予測の促進
第15章 音韻入力辞書モジュール周辺の損傷に対する訓練法
1 概要
2 音声単語と絵のマッチング
3 文字単語と絵などのマッチングの併用
第16章 意味システムの障害に対する訓練法
1 単語と絵・実物のマッチング
2 単語の正誤判断
3 意味属性分析の応用
[C.発話の訓練]
第17章 音韻セラピーと意味セラピー
1 発話のセラピー
2 音韻セラピーと意味セラピー
3 意味セラピー効果のメカニズム
4 音韻セラピー/意味セラピー選択の基準
5 意味+音韻セラピー
第18章 意味システムの障害に対する訓練法
1 概要
《意味セラピー》
2 単語と絵のマッチング
3 意味判断
4 類似性判断 【動画】
5 Odd word/picture out 【動画】
6 意味属性分析 【動画】
7 意味キューまたは定義文キュー
8 ジェスチャーキュー
第19章 音韻出力辞書モジュール周辺の損傷に対する訓練法
1 概要
《意味セラピー》
2 単語と絵のマッチングまたは意味判断
3 意味属性分析
4 迂言誘発呼称促進法
《音韻セラピー》
5 復唱的呼称または単語復唱
6 漢字単語音読
7 単語音読
8 音韻成分分析 【動画】
9 音韻キューまたは補完キュー
《機能再編成》
10 機能再編成:漢字書称など
第20章 音韻配列モジュールの損傷に対する訓練法
1 単語・非語復唱(音読)
2 仮名書字
第21章 構音プログラミングモジュールの損傷に対する訓練法
1 概要
2 構音-運動法1:運動訓練
3 構音-運動法2:モデル-復唱法
4 構音-運動法3:構音キュー法
5 速度/リズムコントロール法1:メトロノーム法
6 速度/リズムコントロール法2:メトリカル法
第22章 それ以外の訓練法
1 即時呼称 【動画】
文献
索引