書名 |
極める膝・下腿骨骨折の理学療法 ―全身的・局所的視点からみた新たな理学療法の本質 ≪臨床思考を踏まえる理学療法プラクティス≫ |
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筆頭著者 |
斉藤秀之・他編 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-8306-4563-1 |
発行年 |
2017年11月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 280頁 |
分類 |
リハビリテーション/理学療法 |
価格 |
定価6,050円(本体5,500円 税10%) |
これまでの骨折後理学療法に不足していた専門性とは何かということについて,これまでとは別の視点から考え,骨折後の理学療法の本質を考えることに主眼を置いている.
PartI 膝・下腿骨骨折後理学療法の基礎知識
1 骨折治療に必要な単純X線画像のみかた
単純X線画像の撮影肢位は決まっている
画像解剖学というものがある
・・・ほか
2 骨折治療の固定方法を知る
固定方法の種類
ギプス(キャスト)固定
鋼線(ピン)固定(pinning)
・・・ほか
3 膝・下腿骨骨折の病態特性を理解する
下腿骨近位端骨折
下腿骨骨幹部骨折
下腿骨遠位端骨折
4 膝・下腿骨骨折後の理学療法における問診
健全な臨床推論こそ問題解決への近道
臨床実践のプロセスとは?
何を考えて,何を決めれば良いのか?
・・・ほか
5 膝・下腿骨骨折に必要な機能評価と予後予測
予後予測とは?
下腿骨骨折患者の予後予測に必要な判断材料
症 例
PartII 部位別にみた膝・下腿骨骨折における理学療法
1 膝蓋骨骨折
特 徴
治 療
手術アプローチ法
術後理学療法
2 膝蓋骨骨折の理学療法
理学療法の目的
保存的治療と観血的治療の基本的な理学療法の流れ
機能的評価
理学療法アプローチ
日常生活の注意事項
3 脛骨近位端骨折
脛骨近位端骨折の特徴は?
手術の適応
手術アプローチ法
周術期のリスク管理
術後理学療法の注意点
4 脛骨近位端骨折の理学療法
脛骨近位端骨折の分類と頻度,治療の流れ
脛骨近位端骨折術後の理学療法上でのリスク管理
理学療法評価
術後の理学療法
5 脛骨骨幹部骨折
脛骨骨幹部骨折の受傷機転は?
脛骨骨幹部の臨床所見ならびに診断は?
・・・ほか
6 脛骨骨幹部骨折の理学療法
脛骨骨幹部骨折とは?
術後理学療法の流れ:骨折重症度の理解はリスク管理につながる
理学療法評価と具体的治療:全身と局所,両方診ることができるようになろう
7 脛骨遠位端骨折
治療方針の考え方
骨折型の分類について理解しよう
保存治療を忘れない
・・・ほか
8 脛骨遠位端骨折の理学療法
情報収集は理学療法計画に役立つ
骨折部の軟部組織の損傷を推測し,時期に応じたROM運動を実施する
術後荷重開始時期を医師と協議することがポイント
・・・ほか
9 足関節果部骨折
外果,内果の骨折の特徴
保存療法と手術適応
アプローチと注意点やリスク管理
術後理学療法における注意点 ズバリ脛腓固定の有無!
ポイント
10 足関節果部骨折の理学療法
足関節の構造を理解する
足関節はアライメントの影響を受ける!?
足関節果部骨折とは?
・・・ほか
PartIII 膝・下腿骨骨折における理学療法のポイント─熟練者における全身的アプローチ
1 膝・下腿骨骨折後の理学療法の本質を考える
これまでの骨折後の理学療法を振り返る
下腿骨骨折後の理学療法の役割を考える
・・・ほか
2 膝・下腿骨骨折と自律神経機能
はじめに
自律神経機能の時間的関係
組織修復と自律神経
なぜ,組織の修復は遅れるのか
・・・ほか
3 膝・下腿骨骨折と身体重心補正
骨折と理学療法のつながり
下腿骨骨折修復に影響を及ぼす因子
・・・ほか
4 膝・下腿骨骨折と胸郭機能
はじめに―胸郭機能が下腿骨骨折に関係する理由
胸郭運動システムとは
胸郭運動システムの異常
胸郭運動の特徴と胸郭の機能分類
胸郭運動の3パターン
5 膝・下腿骨骨折と腰部・骨盤帯機能
腰部・骨盤帯機能は下腿骨骨折へどのような影響を与えるのか?
どのように腰部・骨盤帯の機能評価を行えば良いか?
理学療法はどのように進めていくのか?
6 膝・下腿骨骨折と足部・足関節機能
足部筋の機能と解剖を理解することが重要
骨折治癒と力学的負荷
・・・ほか