書名 |
高次脳機能がよくわかる 脳のしくみとそのみかた |
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筆頭著者 |
植村研一・著 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-260-03195-0 |
発行年 |
2017年10月 |
判型 / 頁数 |
A5判 / 136頁 |
分類 |
臨床医学系/リハビリテーション医学(医師対象) |
価格 |
定価3,080円(本体2,800円 税10%) |
複雑な脳の機能のしくみを図を多用してテンポよく解説する。高次脳機能障害の患者さんに出会ったときに、なんでこうなるの? がよくわかる。麻痺や失語などのリハビリテーションへの、脳機能からのアプローチに役立つ1冊。名著『頭痛・めまい・しびれの臨床』の著者が、大脳生理学者の視点と長年の臨床経験から、脳のしくみをわかりやすく解説する。
[1]脳と心
A 神経学と心理学
B 心理生理学と神経心理学
C 人間の心と意識
D 人間の死と脳幹死
[2]大脳半球は3つに分ける
A 従来の葉区分の限界
B 「知・情・意」をつかさどる脳の3区分
[3]中枢神経系の統合機構
A 株式会社 中枢神経系
B Brodmannの大脳皮質野の分類
C 大脳皮質と視床の連携と統合機構
[4]「知」をつかさどる感覚統合脳のしくみ
A 体性感覚
B 聴覚
C 視覚
[5]「意」をつかさどる表出脳のしくみ
A 運動皮質,運動前野,補足運動野の役割
B 脳障害による運動障害のしくみ
C 矛盾性歩行
D 運動系を随意運動系と自動運動系に2分
E 非利き手の失行
[6]感覚統合脳と表出脳の役割のまとめ
[7]辺縁系(感情脳)のしくみ
A 興奮と抑制-内側辺縁系と底外側辺縁系
B 記憶機構とその障害-症例HM氏からわかったこと
C 記憶機構の2ルートと3段階
D 数唱問題と数唱学習
[8]記憶学習の脳内機構
A 脳内記憶機構のしくみ
B 忘却と神経細胞死
C 脳の成長のしくみとその臨界期
[9]大脳半球の左右差
A 優位(左)半球の役割
B 優位半球の高次脳機能障害の簡単なみかた-失語症と抽象化能力
C 劣位半球の役割
D 劣位半球の高次脳機能障害の簡単なみかた
E 劣位半球の絵画能力
F 数学と大脳半球
G 正中神経学
H 優位半球,劣位半球という用語からの脱却
[10]脳内機構からみたリハビリテーション
A リハビリテーションの意義
B PT,OT,ST,MT,MKTの役割
C リハビリテーションの向上
あとがきにかえて 脳内機構からみた教育への提言
A 日本における教育の問題点
B 学習の臨界期
C 学習・忘却曲線
D 効果的な学習の成立条件
E カリキュラム
F 効果的学習評価・国家試験の改革
参考文献
索引