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書名

保護者が納得! 小児科外来 匠の伝え方 ≪ジェネラリストBOOKS≫

筆頭著者

崎山 弘・他編

その他著者等

長谷川 行洋 編集

出版社名

医学書院

ISBNコード

ISBN978-4-260-03009-0

発行年

2017年4月

判型 / 頁数

A5判 / 228頁

分類

臨床医学系/小児科学

価格

定価4,180円(本体3,800円 税10%)

内容

「抗菌薬をください!」「頭をぶつけたからCT撮って!」「予防接種って本当に必要?」「熱が下がれば登校できる?」「なかなか身長が伸びません」etc.小児科外来では、保護者から多様な疑問や訴えが寄せられます。保護者とのやり取りに難渋する前に、ベテラン小児科医の外来をこっそりのぞいてみてください。保護者が納得する説明の仕方、教えます!

目次

まえがき

第1章 診察を始める前に
 患者への適切な説明と心構え-診療で最も大切なこと
 伝え方のテクニック-保護者に子どもの現状を理解してもらうための話

第2章 状況別 保護者の疑問・訴え
 診察を始めましょう
   「メモに経過を全部書いてきたので読んでください」
 外来でよくみる症状・訴え
  発熱・けいれん
   「初めての熱性けいれん,心配です」
   「発熱したら体は温めるの?冷やすの?」
   「解熱薬はどう使えば効きますか?」
   「どういう時に救急車を呼んでもよいのでしょうか?」
  嘔吐・下痢・便秘
   「嘔吐と下痢が続いているので,点滴をして!」
   「便に血が混ざっています!」
   「便秘だが,薬はくせになるので使いたくありません」
  咳・喘鳴
   「夜間,咳がひどくて眠れません」
   「喘息と診断されました.どうしたらよいのでしょう?」
  腹部症状
   「陰嚢が膨らんでいます!」
  耳・鼻症状
   「鼻水が止まりません!」
   「耳垢は取ったほうがよいですか?」
  皮膚症状
   「いつも皮膚がカサカサしています」
   「ステロイドをやめると,すぐに湿疹が悪くなります」
  アレルギー
   「卵を食べたら発疹が出たので,卵アレルギーですよね?」
  痛み・怪我
   「お腹を丸めて痛がっているから早くみて!」
   「頭をぶつけたのでCTで脳を確認してほしい」
   「顔に怪我をさせてしまった!傷跡は残りますか?」
  感染症
   「保育園に入ってからかぜばかりひいています.ストレスですか?」
   「熱が下がれば登校できますか?」
 乳幼児健診
   「離乳食が進まず,体重が増えていないようです」
   「上の子より発達が遅れている気がします」
   乳児健診の際に伝える,自宅でできる傷害予防の話
 予防接種
   「日本脳炎の予防接種って本当に必要ですか?」
   「任意の予防接種はしなくていいんですよね?」
   「薬を飲んでいても予防接種はできますか?」
 学校検診
   「この子は太りすぎですか?」
   「学校検尿で血尿が出ました!」
   「お腹を痛がり,不登校傾向です」
 成長・発達の問題
   「なかなか身長が伸びません」
   「ADHDと診断されました.どうしたらよいですか?」
   「私たちの声が届いていないみたい.自閉症ですか?」
   「チックを治してください!」
   「ダウン症児の発達の遅れが心配です」
 服薬・点滴
   「かぜ症状があり発熱しています.抗菌薬をください!」
   「保育園に通っているので,1日3回も薬を飲めません」
   「薬をのんだ後に嘔吐しました.もう一度飲ませたほうがいいですか?」
   「かぜをひいて熱がある.入試なので点滴して治して!」
 虐待
   受傷時に,虐待の可能性が否定できない時
   「虐待してしまいそう……」
 禁煙支援
   「たばこは家の中では吸いません.外で吸っています」
 診察の終わりに
   「お薬出しておきますね」で診察を終わりにしていませんか?

索引
編者紹介

COLUMN
(1)スタッフが伝える
(2)メモを持参してもらう利点
(3)医師が説明を始める前に
(4)「観察」と「監視」
(5)保湿剤と塗布の仕方(FTU)
(6)スモールステップで伝える
(7)アトピー性皮膚炎の指標TARC
(8)伝わらない言葉とその置き換え(医学用語)
(9)日本脳炎の流行と予防
(10)伝わらない言葉とその置き換え(曖昧な表現)
(11)血尿への対応,尿の色から推定できる疾患
(12)ダウン症児の合併症
(13)説明の時間を確保するために
(14)虐待の進行と予防
(15)否定する言葉は聞く耳をふさぐ
(16)笑い話のようなすれ違い