本書の特徴
1）課題の本質的な実施方法は変えず，参加される方々の重症度や反応に応じて難易度を調整できるような課題を提供できる，グループゲームの手引き書。現在までの手引き書の中には，課題での重症度別に対する配慮がなされていないため，楽しそうなゲーム課題があっても対象者の重症度に適さず，実施できない場合が多々あった。
2）掲載されているゲーム課題は100課題であるが，難易度別のアレンジ方法を加えると約380通りのゲーム集となる。
3）どれも机上で実施できるゲームばかりなので，広い場所を必要とせず限られた空間で実施可能。
4）実施方法の【教示】を読んでいただければ，ゲーム内容がほぼ理解できるようになっている。また理学療法士，作業療法士，言語聴覚士等の医療従事者のみならず，福祉従事者の方やその他ボランティアの方も使用されることを想定して注意すべき点を記載。

高次脳機能障害に関して
注意障害／言語障害／記憶障害／構成障害／視覚・視空間認知障害／行為障害
高次脳機能障害に対するグループゲームに関して
グループゲームの意義／ゲームを始めるに際しての手続き
■注意障害
サイコロっと／あいさつバトル／リズムあて／指示だし後だしジャンケン／三つ目すごろく／指さし足し算／春が東西南北／なにが咲いた／どっこいしょ／太鼓でドン／逆さカルタ／ならびかえ／どっちだ？／複数カード計算／ボールはどこ？／コロコロボール／サイコロポーズ／ボトル数字ならべ／5文字歌リレー／どぼん菊南バージョン／台風がきた／からだどこ？／幸せならたたこう／同時曲あて／ビーチホッケー／風船トス／色旗あげ／ころころたんご／まる・さんかく・しかく／条件つきボーリング
■言語障害
ジェスチャーカルタ／字差式文字ならべ／漢字つくり／熟語つくり／字指定／語想起ビンゴ／リズム呼称・失語編／リレー文／主語は？／にこサイコロ想起／カテゴリーカルタ・読解編／多同少しりとり／語増加しりとり／カテゴリーカルタ・色分け編／買い物／にいさんしりとり／計算指定／買い物・part 2／どっちだ・失語編／ぼうしがこわい／どっちだ・失語編・part 2／ことわざでなく／カテゴリー想起／なきまねカルタ／熟語つくり・part 2／サイコロっと・失語編／名所／名物／音楽であてる／擬似音カルタ／ことわざカルタ
■記憶障害
サイコロいくつ／なんてった？／文字ポーカー／何番目／リズム呼称・記憶編／タイムトランプ／伝達ジェスチャー／みんなで／色々神経衰弱／ことわざ神経衰弱／ちがい／順番／数唱穴くい／広告おぼえ／話芝居／指さしカード／知人／以心伝心風物詩／さわってなに／一緒／新聞穴くい
■構成障害
まぜパズル／リレーパズル／広告再生／画用紙／ザ・つみき
■視覚・視空間認知障害
どこ？／ボールまわし／まめリレー／yes-noあみだくじ／丸数字／左文字／絵合わせ
■行為障害
シチュエーション／2段階命令／指指／レシピならべ／体差し
■その他
この音／何色