日本小児整形外科学会 教育研修委員会のカリキュラムを基に，小児整形外科医を目指す医師に必要なすべての情報を網羅し，疾患の疫学から分類，治療法や予後について，豊富な写真とイラストで丁寧に解説。さらに，小児特有の事象については一目でわかるように「Point」として強調して掲載し，臨床検査基準値や各種成長曲線などの資料も充実！日常診療で小児を診るとき，診ていて疑問が出たとき，即役立つ1冊！
小児整形外科分野は，整形外科専門医必須受講14分野の1つであり，本書は専門医取得を目指す医師も必読のテキストである。

Ⅰ 総論
　小児の診察
　うちわ歩行・そとわ歩行
　成長痛
　骨端症
　小児医療制度の歴史と今後
　学校検診の歴史と新たな運動器検診
　学童期のスポーツ検診
Ⅱ 検査
　超音波検査
　関節穿刺・造影
　画像診断のピットフォール
Ⅲ 外傷
　小児の骨折
　肘内障，上腕骨外側顆骨折
　上腕骨顆上骨折（含む遠位骨端線離開）
　Monteggia骨折
　大腿骨頚部骨折，大腿骨骨幹部骨折
　スポーツ外傷・障害
　被虐待児症候群
Ⅳ 上肢疾患
　分娩麻痺，分娩骨折
　上肢先天異常，合指症・多指症
Ⅴ 下肢疾患
　発育性股関節形成不全
　Perthes病
　大腿骨頭すべり症
　先天性膝関節脱臼・亜脱臼，反張膝（先天性膝関節過伸展）
　O脚（Blount病含む）・X脚
　先天性下腿偽関節症
　先天性内反足
　垂直距骨，内転足，麻痺足
　踵足，外反扁平足
　下肢の先天異常
　脚長不等
Ⅵ 体幹
　筋性斜頚，炎症性斜頚
　先天性側弯症
　特発性側弯症
　症候性側弯症
　腰痛，分離症
Ⅶ 骨系統疾患
　FGFR3異常症（軟骨無形成症，軟骨低形成症，タナトフォリック骨異形成症）
　骨形成不全症
　多発性骨端異形成症
　Ⅱ型コラーゲン異常症（先天性脊椎骨端異形成症，Kniest骨異形成症，Stickler症候群1型）
　骨幹端異形成症（Schmid型骨幹端異形成症）
Ⅷ 骨腫瘍
　悪性（骨肉腫，Ewing肉腫，ほか），良性（類骨腫，好酸球性肉芽腫症，骨嚢腫，線維性異形成症，ほか）
Ⅸ 血液疾患
　白血病，悪性リンパ腫
Ⅹ 症候群
　Down症候群，Marfan症候群，Ehlers-Danlos症候群，Larsen症候群
　先天性多発性関節拘縮症
Ⅺ 筋・神経疾患
　脳性麻痺，二分脊椎
　進行性筋ジストロフィー症
　Charcot-Marie-Tooth病
Ⅻ 炎症性疾患
　若年性特発性関節炎
　化膿性関節炎，細菌性骨髄炎
　単純性股関節炎

資料