書名 |
ゼロから始める補聴器診療 |
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筆頭著者 |
新田清一・他著 |
その他著者等 |
新田清一/鈴木大介/小川 郁/ |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-498-06272-6 |
発行年 |
2016年10月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 186頁 |
分類 |
臨床医学系/耳鼻咽喉科・頭頸部外科学 |
価格 |
定価4,620円(本体4,200円 税10%) |
補聴器診療の真の目的は「聴覚リハビリテーション」.補聴器診療は決して難しくありません.済生会宇都宮方式の聴覚リハビリテーションで,「なくてはならない補聴器」に!
CONTENTs
第1章 はじめに:「なくてはならない補聴器」にするために
1.補聴器はなぜ「役に立たない」と言われてしまうのか?
2.‘ないよりまし’な補聴器,‘ない方がまし’な補聴器とは?
3.補聴器による聴覚リハビリテーションには,装用者の頑張りが必要であることを知らない
4.適切な補聴器診療には医師のイニシアチブが不可欠
5.補聴器診療の目的
6.補聴器診療の具体的な達成目標?きこえの力を最大限に引き出す
補聴器診療の流れ
第2章 補聴器による聴覚リハビリテーションの適応
1.補聴器の適応
症例2-1 軽度難聴例
症例2-2 片耳正常だが装用を強く希望した1例
2.両耳装用/片耳装用の適応
第3章 説明と指導
1.医師による医学的説明の重要性
コラム3-1〔理論的背景〕 「週1回調整して3カ月通院」と「最初から補聴器を常用」の理論的背
景
コラム3-2〔理論的背景〕 「長時間装用を続けていくと,難聴の脳が変化して,不快感に慣れて いきます.」は本当か?
2.方針の提示と患者の選択
コラム3-3〔臨床のコツ〕 常用することや利得・出力を上げていくことを希望しない患者にはどう対
応するか?
第4章 器種と装用耳の選択
1.型式選択の重要性
症例4-1 「補聴器をつけても聞こえない」:高度難聴にCIC
症例4-2 「補聴器をつけても聞こえない」:中等度難聴(水平型感音難聴)にオープン型補聴器
2.型式は,まず聴力レベルで選択する?できれば,少しゆとりをもちましょう
3.‘耳掛け型’が型式選択の基本
1 耳掛け型の特徴
コラム4-1〔豆知識〕 ‘見た目’に対する最近の補聴器メーカーの動向
コラム4-2〔アドバンス〕 Receiverincanal(RIC)
コラム4-3〔豆知識〕 RICのちょっと知っておくといい話「ワイヤーの長さは慎重に決める」
4.耳掛け型以外の補聴器の特徴
1 耳あな型の特徴
コラム4-4〔豆知識〕 フルサイズの適応は限定的
コラム4-5〔マニアック〕 目立たない補聴器(IIC)
2 ポケット型の特徴
3 オープン型の特徴
5.器種選択における患者さんの希望はどうすべきか?
6.補聴器の器械として知っておきたいこと4つ ?チャンネル数,雑音抑制,ハウリング抑制,指向性
1 チャンネル数
コラム4-6〔マニアック〕 チャンネルとバンドの違い
コラム4-7〔アドバンス〕 調整技術とチャンネル数の関係
2 雑音抑制機能
コラム4-8〔マニアック〕 雑音抑制機能の欠点を利用して,利得・出力調整に用いる
3 ハウリング抑制機能
コラム4-9〔アドバンス〕 ハウリング抑制機能の意外な落とし穴
4 指向性機能
コラム4-10〔豆知識〕 高性能な器種の選択方法
5 性能(チャンネル数,機能)の選択
7.器種選択の実際?当科の方法「比較試聴システム」
1 比較試聴システム導入の準備
2 比較試聴システムに用いる器種
3 補聴器の調整
4 比較試聴の実際
5 器種の決定
6 比較試聴システムによる実績
コラム4-11〔アドバンス〕 機能の比較試聴
8.装用耳の選択
1 両耳装用と片耳装用について
2 現在の当科における両耳/片耳装用の選択方法:両耳/片耳の比較試聴
3 片耳装用を希望された場合の装用耳の選択
第5章 調整とその評価
1.最終の到達目標とその評価法を知る
2.初回調整
3.再調整
4.最終確認
5.定期的なフォローアップ
第6章 当科補聴器外来の実際?外来運営にあたって留意したこと
1.耳鼻咽喉科医師(新田)が補聴器外来運営にあたって特に留意したこと
2.言語聴覚士(鈴木)が補聴器外来運営に関して特に留意したこと
補章 補聴器適合検査
参考資料
文献一覧
おわりに
謝辞
索引