書名 |
看護学生の主体性を育む協同学習 |
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筆頭著者 |
緒方 巧・著 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-260-02520-1 |
発行年 |
2016年5月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 144頁 |
分類 |
基礎看護/看護管理・看護教育/看護教育 |
価格 |
定価2,860円(本体2,600円 税10%) |
本書は、看護教育界でいち早く協同学習法を用いた授業を展開している著者の、長年の経験からまとめられた書である。協同学習法を用いた授業が看護教育に適している理由から、その具体的な授業展開を丁寧に紹介。「グループ学習がうまくいかない」「学生の能動的学修行動を促す授業を考えたい」「自律的なナースとして学生を育てたい」などのときに、ぜひ活用していただきたい。
I 協同学習法で看護の授業を構造化する
1 教育方法のパラダイム転換としての協同学習
●基礎看護学の教育方法に協同学習法を使うことへの反響
●能動的学修行動を引き出すための協同学習
●基礎看護技術修得への壁をブレイクスルーするための学習支援
●協同学習「ジグソー学習法」との出会い
●協同学習の定義(条件)を満たすジグソー学習法
2 協同学習法を用いた看護学概論の授業展開
●新入生の「揺れ」と向き合い授業をつくる
●看護学概論の位置づけ,授業展開の目的・方法
●協同学習の技法を用いた授業の実際
●学生たちの反応
●看護学概論を協同学習で展開する意義と課題
II ジグソー学習法を用いた基礎看護技術演習
1 ジグソー学習法と基礎看護技術演習
●ジグソー学習法の概要
●基礎看護技術「注射の技術」演習にジグソー学習法を用いる目的
●ジグソー学習法を用いた基礎看護技術「注射の技術」の展開例
●ジグソー学習法を用いない演習に生じやすい問題
●看護師としての資質形成に貢献できる利点
2 演習授業のまとめに用いた展開例
●何のために,なぜ用いるのか
●留意点としての「時間の管理」と工夫
●ジグソー学習法を「注射の技術」演習授業のまとめに用いた展開例
●まとめの時間確保が困難な場合「シンク=ペア=シェア」を使ってみる
III 協同学習法を用いた講義
1 基礎看護学「人間の健康と環境」の授業展開
●集中力にスイッチを入れる授業時のウォーミングアップ
●講義にまつわる問題に協同学習法でアプローチする
●協同学習法による基礎看護学「人間の健康と環境」の授業
●学生の学習活動を設計するレクチャーシートの作成
●授業資料のちょっとした工夫と期待
2 看護過程の授業展開
●協同学習を用いた看護過程の授業
●授業計画と評価
●看護過程に用いる情報収集の枠組み
●授業の進め方
3 アセスメント段階の授業展開
●アセスメント段階における導入
●演習の展開:シンク=ペア=シェアを用いた演習
●アセスメント枠組みNANDA-I分類法IIに基づく情報収集
●アセスメントに必要な情報を理解するために
●事例が教えてくれるアセスメントに必要な能力
●事前学習課題-事例に基づくアセスメント
●ノート=テーキング=ペアを用いた演習の展開
●ラウンド=ロビンを用いた演習の展開
4 看護診断・看護計画の授業展開
●関連図の理解と書き方の「とっかかり」をつくる
●看護問題の優先順位を判断し看護診断名を決定する段階
●看護計画立案の段階
●看護計画立案の演習
IV 選択科目「協同学習力の探求」
1 「女性と髪」を題材に協同学習を体験的に学ぶ授業設計
●選択科目を履修登録する学生の期待を知る
●科目開講の目的
●授業のテーマ,概要,目標,評価
2 具体的な授業展開
●初回の授業スタート時にクラス仲間と触れ合い知り合う
●学生個々の点を線でつなぎ,面に広げる話題提供「2分間スピーチ」
●人間(自分)の発達と髪-協同学習の技法「ビッグイベント」
●発想の扉を開く思考-マインドマップ
●同じ結論でもディスカッションを通して理由の多様さを知る
3 ジグソー学習法を用いた「女性と髪」の探求
●テーマを決めて探求を始めるカウンターパート・セッションの段階
●ジグソー・セッションによる発表の段階
●協同学習の技法-建設的討論法の展開
索引