書籍検索結果 詳細表示

書名

小児脳神経外科学 (改訂第2版)

筆頭著者

山崎麻美・他編

出版社名

金芳堂

ISBNコード

ISBN978-4-7653-1648-4

発行年

2015年10月

判型 / 頁数

A5変型判 / 1095頁

分類

臨床医学系/脳神経外科

価格

定価26,400円(本体24,000円 税10%)

内容

小児脳神経外科は小児を対象とした脳神経外科の診療・研究に止まらず,子どもや家族との関わり合い,他の医療分野や地域社会との連携が特に必要な専門科目である.小児脳神経外科医は,障害を抱えたこどもの長い生涯を見守り,こどもの充実した人生を支援する家庭医の役割も担う.
これらの支援は関連診療部門や地域社会の協力なしには成り立たず,連携の柱となる小児脳神経外科医の役割は大きい.
本書は病態,治療,予後,患者家族との関わり等,幅広く解説しており,脳神経外科,小児科等広く臨床・研究に携わる医療者の指針となる1冊.また,新たな執筆陣を迎え,この分野のスタンダードとして,さらに精度を高めた.

目次

1章 総合的評価法
 §1 病歴
 §2 現症・理学的所見
 §3 神経学的検査

2章 検 査
Ⅰ.一般検査
 §1 血液検査
 §2 髄液検査
 §3 細菌検査
Ⅱ.神経放射線学的検査
 §1 X線被曝と安全性
 §2 頭蓋単純X線
 §3 CT
 §4 MRI
 §5 脊椎・脊髄の発達
 §6 RI
 §7 PET
Ⅲ.超音波検査
Ⅳ.生理学的検査
 §1 頭蓋内・頭蓋頚椎移行部・脊髄病変に対する術中神経生理学的手技
 §2 腰仙部脊髄病変に対する神経生理学的手技
 §3 脳磁図(MEG)

3章 患者・家族への説明
 §1 インフォームド・コンセント
 §2 遺伝カウンセリング

4章 治 療
 §1 周術期管理
 §2 手術治療
 §3 血管内治療
 §4 神経内視鏡治療

5章 先天性疾患
 §1 二分頭蓋・脳瘤
 §2 二分脊椎
 §3 大脳の先天性疾患
 §4 菱脳の先天性疾患
 §5 くも膜嚢胞・頭蓋内嚢胞性疾患
 §6 頭蓋骨縫合早期癒合症
 §7 脊髄空洞症
 §8 先天性脊椎疾患
 §9 神経皮膚症候群
 §10 脳腫瘍を合併しやすい遺伝性疾患
 §11 頭皮・頭蓋病変

6章 水頭症
 §1 定義
 §2 髄液の産生・循環・吸収
 §3 分類
 §4 疫学
 §5 症状
 §6 診断と検査
 §7 治療の適応
 §8 治療法
 §9 脳室腹腔シャント術(VPシャント術)
  [Side Memo]VAシャント(脳室心房シャント術)
 §10 長期管理
 §11 予後
 §12 特殊な病態
 §13 水頭症と鑑別すべき疾患

7章 腫 瘍
Ⅰ.総論
 §1 小児脳腫瘍とは
 §2 遺伝子レベルからみた小児脳腫瘍の分類・予後因子
 §3 手術療法
   1.はじめに
   2.大脳半球腫瘍(大脳深部を含む)
   3.側脳室腫瘍
   4.第三脳室前半部腫瘍
   5.トルコ鞍内腫瘍
   6.松果体部腫瘍
   7.小脳・第四脳室腫瘍
   8.脳幹部腫瘍
 §4 放射線治療
   [ガンマナイフ治療]
 §5 化学療法
 §6 その他の新たな治療法
 §7 患者・家族への説明

Ⅱ.各論
 §1 大脳半球腫瘍
 §2 側脳室腫瘍
    [Side Memo]コロイド嚢胞
 §3 視神経・間脳・第三脳室腫瘍
 §4 松果体部腫瘍
 §5 小脳・第四脳室腫瘍
 §6 脳幹グリオーマ
 §7 新生児・乳児期の脳腫瘍
 §8 頭蓋骨・眼窩内腫瘍および類縁疾患
 §9 脊髄腫瘍

8章 外 傷
 §1 小児頭部外傷の特徴
 §2 小児頭部外傷の初期治療
 §3 軽症頭部外傷
 §4 頭蓋骨骨折
 §5 急性硬膜外血腫
 §6 急性硬膜下血腫
 §7 慢性硬膜下血腫と硬膜下液体貯留
 §8 脳実質損傷
 §9 原因別の頭部外傷
 §10 脊椎・脊髄損傷
 §11 末梢神経損傷

9章 機能脳神経外科
 §1 てんかん
 §2 てんかん外科
 §3 痙縮の外科治療

10章 感染症
 §1 細菌性髄膜炎
 §2 脳膿瘍
 §3 硬膜下膿瘍

11章 血管障害
 §1 総 論
 §2 脳動静脈奇形(AVM)
   [脳動静脈奇形のガンマナイフ治療]
 §3 静脈奇形
 §4 海綿状血管腫
 §5 脳動脈瘤
 §6 出血性素因による頭蓋内出血
 §7 もやもや病
 §8 もやもや病以外の閉塞性血管障害
 §9 静脈洞血栓症

12章 脳神経外科医が知っておくべき各領域の知識
 §1 神経系の発生
 §2 新生児領域
 §3 小児神経内科領域
 §4 内分泌領域
 §5 形成外科領域
 §6 整形外科・リハビリテーション領域
 §7 排尿・排便管理
 §8 眼科領域
 §9 耳鼻科領域
 §10 小児緩和ケア
 §11 退院支援と在宅医療
 §12 小児の脳死―現状と課題