書名 |
他科からの依頼患者の診方と対応 ≪精神科臨床エキスパート≫ |
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筆頭著者 |
野村総一郎・他シリーズ編集 |
その他著者等 |
中村 純 シリーズ編集/青木 省三 シリーズ編集/朝田 隆 シリーズ編集/水野 雅文 シリーズ編集/中村 純 編集 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-260-02113-5 |
発行年 |
2015年5月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 264頁 |
分類 |
臨床医学系/精神神経科学/精神医学 |
価格 |
定価6,380円(本体5,800円 税10%) |
精神症状が現れた身体疾患患者が身体科から精神科に紹介されてきた場合の対応についてまとめた1冊。せん妄や抑うつ、不安、不眠など、臨床現場で遭遇する機会の多いものを中心に、具体的な症例を提示しながら診療のポイントを解説。精神症状を生じやすい身体疾患や薬物の特徴・注意点についても紹介する。
序論 依頼患者の診断の進め方
序論 他科から精神科への依頼患者の診方
リエゾン精神医学の目指すもの
リエゾン精神医学の主な対象疾患
第1部 依頼患者の診方と対応
第1章 意識障害・せん妄
せん妄診療のポイント
第2章 抑うつ・不安
抑うつ・不安と身体疾患の関係
わが国の現在における不安
不安に関する診療依頼への初期対応と評価
不安症など精神障害に基づく不安と対応
身体疾患やその治療により生じる不安
抑うつ
身体科-精神科間の連携強化を
第3章 幻覚妄想
幻覚妄想診療のポイント
適切な診療を実現するために
第4章 怒り・興奮
治療対象となるもの・ならないもの
怒り・興奮をきたす精神疾患
攻撃行動の神経回路
攻撃性仮説
急性期の治療
薬物治療の基本
先入観をもたず真摯な対応を
第5章 慢性疼痛・線維筋痛症
慢性疼痛とは
線維筋痛症とは
薬剤の鎮痛機序からの病態の検討
他科との連携と依頼患者の診方
慢性疼痛の治療のゴール
精神科医こそ慢性疼痛を診療すべき
第6章 身体愁訴
身体症状が主訴の精神疾患の診断方法
身体症状を呈しやすい精神疾患
身体症状が主訴の精神疾患の治療方法
他科の医師へのフィードバック
症状のバランスを考え診療にあたる
第7章 睡眠障害
わが国における睡眠の問題
不眠症とは
不眠症の病態
睡眠困難の訴えを受け止める
睡眠習慣に関する情報
特異的睡眠障害の除外
不眠症の非薬物療法
不眠症の薬物療法
第8章 レビー小体型認知症と特発性正常圧水頭症
レビー小体型認知症
特発性正常圧水頭症
第9章 アルコールや薬物依存症
ベンゾジアゼピン系薬物
アルコール依存
第10章 自殺企図
自殺企図とは
診療だけでなく患者そのものを理解する
第11章 摂食障害
摂食障害を診るということ
摂食障害診療の難しさ
第12章 性別違和
女性から男性へ-female to male
男性から女性へ-male to female
診療の進展に必要なもの
第2部 精神症状・心理的問題が生じやすい身体疾患とその病態
第1章 がん
がん治療における精神科医の役割
がんそのものが精神症状を生じさせる場合
がん告知後に生じる精神症状や心理的問題
第2章 腎疾患
慢性腎臓病
腎機能低下と精神症状
慢性透析患者と精神症状
慢性透析・腎不全患者の向精神薬治療
治療に関して注意するべきこと
第3章 心疾患
代表的な心疾患,治療セッティングでみられる精神障害
循環器系薬剤によって生じる精神障害
マネジメントにおいて留意すべきこと
第4章 妊娠・出産
統合失調症と周産期
うつ病と周産期
産褥期の精神症状と授乳の重要性
インフォームド・コンセントと患者・家族の自己決定権
第5章 神経難病・膠原病
パーキンソン病
多発性硬化症
全身性エリテマトーデス
身体科医との連携を
第6章 HIV感染症
HIVとAIDS
HIV感染症治療の歴史と課題
HIV感染と精神医学的介入
精神科医が患者のHIV感染を知ったとき
HIV感染者に対して行われている内科的治療
HIV感染と精神科医療
HIV感染者に対するサポートのあり方
第3部 精神症状・心理的問題が生じやすい身体疾患治療薬
第1章 精神症状を呈しやすい薬剤
薬剤性精神障害とは
インターフェロン
ホルモン薬
抗コリン薬
H2阻害薬
薬剤性精神障害を防ぐために
第2章 身体疾患治療薬と向精神薬との薬物相互作用
薬物相互作用とは
身体疾患治療薬ごとの特徴
索引