書名 |
精神科初回面接 |
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原著者 |
Morrison J |
筆頭著者 |
高橋祥友・監訳 |
その他著者等 |
高橋 晶 訳/今村 芳博 訳/鈴木 吏良 訳 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-260-02212-5 |
発行年 |
2015年6月 |
判型 / 頁数 |
A5判 / 544頁 |
分類 |
臨床医学系/精神神経科学/精神医学 |
価格 |
定価4,950円(本体4,500円 税10%) |
精神科診療の「初回面接」をテーマに、その基本的な心構えから実践的なテクニックまでを幅広くまとめた決定版。良好な患者-医師関係を築くためのポイントや現病歴・生活歴の聴取の仕方、面接の終わり方、告知の方法など、実際の面接の流れに沿って展開。具体的な声掛け・会話の例を随所に織り交ぜながら解説する。
はじめに:面接とは何か?
包括的な情報の必要性/臨床の重要性
第1章 面接の開始と目的の説明
時間の要素/面接の場面/関係の始まり/記録を取る/面接開始の見本
第2章 主訴と自由な話
指示的および非指示的な質問/最初の質問/主訴/自由な話/
臨床的に興味深い領域/どの程度の時間を使うか?/面接を進めていく
第3章 ラポールを築く
ラポールの基礎/面接者自身の感情を評価する/
自分の話し方について考える/患者が理解できる言葉で話す/
境界を維持する/専門性を示す
第4章 面接を方向づける
非言語的な激励/言語的な激励/あらためて保証を与える
第5章 現病歴
現在のエピソード/症状を描写する/自律神経症状/病気の影響/
症状の始まりとその結果/ストレッサー/これまでの病状/以前に受けた治療
第6章 現在の病気に関する事実をとらえる
面接の目標を明確にしておく/注意が散漫になっていないか気をつける/
自由回答型の質問をする/患者の言葉で話す/
詳しく探るための適切な質問を選ぶ/直面化
第7章 感情について面接する
否定的感情と肯定的感情/感情を引き出す/その他の技法/
詳細についてさらに探っていく/防衛機制/過度に感情的な患者に対処する
第8章 個人および対人関係についての病歴
小児期と思春期/成人期/身体医学的病歴/症状を検討する/家族歴/
パーソナリティ傾向と障害
第9章 デリケートな話題
自殺行動/暴力とその予防/物質の誤用/性生活/性的虐待
第10章 面接の後半の方向性を定める
主導権を握る/選択回答型の質問/感受性を養う/移行
第11章 精神機能評価Ⅰ:行動の側面
精神機能評価とは何か?/一般的な様子と行動/気分/思路
第12章 精神機能評価Ⅱ:認知の側面
正式な精神機能評価をすべきか?/思考の内容/認識/意識と認知/
洞察と判断/正式な精神機能評価を省略できるのはどのような場合か?
第13章 臨床的に興味深い領域の兆候や症状
精神病/気分の障害:うつ病/気分の障害:躁病/物質使用障害/
対人的問題とパーソナリティの問題/思考の問題(認知の問題)/
不安,回避行動,覚醒度/身体的訴え
第14章 面接の終了
面接の終わり方/患者が予定より早く面接を止めようとする
第15章 情報提供者との面接
最初に許可を得る/情報提供者を選ぶ/何について質問するか?/
グループ面接/他の面接状況
第16章 抵抗に対処する
抵抗を認識する/なぜ患者は抵抗するのだろうか?/
どのようにして抵抗に対処するか/予防/面接者の態度
第17章 特別で,困難な患者の行動と問題
曖昧さ/嘘/敵意/暴力の可能性/錯乱/高齢の患者/若い患者/
その他の問題と行動/患者の質問にどのように応えるか…
第18章 診断と提案
診断と鑑別診断/予後の評価/将来調査すべき点についての提案/紹介
第19章 面接の見立てを患者に伝える
患者と話し合う/家族と話し合う/治療計画が拒絶されたらどうするか?
第20章 知見を他者に伝える
書面の報告/診断を記録する/定式化/口頭による提示
第21章 面接のトラブルシューティング
問題のある面接を認識する/何が間違っているのかをどのように見定めるか/
何を学ぶか(そしてそれにどう対処するか)
付録A:初回面接の要約
付録B:特定の障害の特徴
付録C:面接,報告書,定式化の例
付録D:半構造化面接
付録E:面接の評価
付録F:文献と推薦図書
監訳者あとがき
索引