書名 |
片麻痺の作業療法 ―QOLの新しい次元へ |
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筆頭著者 |
中里瑠美子・著 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-7639-2139-0 |
発行年 |
2015年6月 |
判型 / 頁数 |
A5判 / 192頁 |
分類 |
リハビリテーション/作業療法 |
価格 |
定価2,860円(本体2,600円 税10%) |
片麻痺の患者は自分の身体をどのように感じ,まわりの世界をどのように認識しているだろうか.本書はそこを理解することから始まる「治療」としての作業療法の提案である.
◆片麻痺であるとはどういうことだろうか
◆患者の世界に接近するための手がかり~一般的な検査場面からの展開~
関節可動域テストから患者の経験の内側に近づく
ブルンストロームテストから患者の経験の内側に近づく
痙縮のテストから患者の経験の内側に近づく
感覚テストから患者の経験の内側に近づく
◆片麻痺患者の特徴的な動きの必然性と変化の可能性
自由な運動を生み出すメカニズム
片麻痺患者特有の運動要素を生み出すメカニズム
病的メカニズムを克服するための経験としての訓練
◆新しい経験を形づくる評価・治療のポイント
訓練を展開するための評価の手順~患者にとっての経験の質を探る
治療を組み立てる
治療に用いる課題の例(道具の使用について)
◆患者と共に患者の世界を読み解く~感じて動ける身体へ~
麻痺が改善しても行為につながらなかった症例(右被殻部梗塞;左片麻痺)
筋緊張が強く、随意的な制御が困難な症例(右被殻部出血;左片麻痺)
「今年は8月15日がない」という症例(クモ膜下出血;左半側空間無視・左身体無視)
自分の感覚を他人に聞く症例(左被殻部出血;右片麻痺・肢節運動失行)
肩の痛みで行為を創れない症例(右被殻部出血;左片麻痺)
強い力で全身を固めて身体が変形した症例(右被殻部出血;左片麻痺)
筋緊張が低く動きのない症例(左放線冠梗塞;右片麻痺)