書名 |
非結核性抗酸菌症診療マニュアル |
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筆頭著者 |
日本結核病学会・編 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-260-02074-9 |
発行年 |
2015年3月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 152頁 |
分類 |
臨床医学系/呼吸器内科 |
価格 |
定価3,300円(本体3,000円 税10%) |
減少する結核に対して、増える非結核性抗酸菌症の基礎知識、診断、治療をまとめた1冊。これまで蓄積されてきた研究データをもとに、最新のエビデンスを踏まえた診療エッセンスを紹介。非結核性抗酸菌症の多くを占める肺MAC症を中心に、標準治療のみならず、最新の検査法にまで言及。臨床医に向けた初めての診療マニュアル。
第1章 非結核性抗酸菌症の現状
I 日本と世界の疫学と動向について
1 日本の状況
2 米国の状況
3 その他諸外国の状況
第2章 非結核性抗酸菌の細菌学
I 細菌検査
1 非結核性抗酸菌とは
2 抗酸菌検査の方法
3 抗酸菌塗抹検査
4 抗酸菌培養検査
5 抗酸菌同定検査
6 薬剤感受性試験
II NTMの分子疫学解析と感染源
1 NTMに用いられる分子疫学解析法
2 NTMの生息環境と感染経路
3 NTMにおける分子疫学的解析法の応用
4 環境曝露とMAC感染の危険因子
5 感染源と生活指導
第3章 肺非結核性抗酸菌症の診断
I 臨床症状・画像診断
1 はじめに
2 臨床症状
3 画像診断
II 血液検査(血清診断)
1 肺MAC症診断の現状
2 肺MAC症の血清診断法の開発
3 MAC血清診断における臨床的諸問題
4 MACの潜在性感染はあるのか?
5 MACの血清診断の使用法のまとめ
III NTM症の診断基準とその運用
1 新しい診断基準に至る経緯
2 わが国の2008年診断基準の内容と特徴
3 今後の課題
第4章 肺非結核性抗酸菌症の治療
I 肺MAC症の治療
1 肺MAC症治療に関する学会の見解
2 学会の見解に対する解説
II 肺カンサシ症の治療
1 肺カンサシ症の基礎知識
2 肺カンサシ症の治療
III その他の肺非結核性抗酸菌症の治療
1 迅速発育菌
2 遅発育菌
3 外科治療
IV 肺NTM症の外科療法
はじめに
1 外科療法の目的
2 米国ガイドラインでの外科療法の適応
3 わが国のガイドラインでの外科療法の適応
4 術前耐術能評価
5 外科療法の効果
6 今後の課題
おわりに
V 主な薬剤の解説と副作用対策
1 クラリスロマイシン(CAM:Clarithromycin)
2 リファンピシン(RFP:Rifampicin)
3 エタンブトール(EB:Ethambutol)
4 アミノグリコシド系抗菌薬
5 リファブチン(RBT:Rifabutin)
6 キノロン系抗菌薬〔例:シタフロキサシン(STFX:Sitafloxacin)〕
第5章 特殊な病態における非結核性抗酸菌症
I HIV感染
1 M. avium complex(MAC)
2 M. kansasii
3 その他の非結核性抗酸菌
II 関節リウマチと生物学的製剤
1 生物学的製剤
2 RA患者の肺の基礎病変-NTM症発症の母地
3 RAに合併するNTM症,わが国の実態,米国の実態
4 NTM症の診断
5 NTM症の治療
6 NTM症と生物学的製剤
索引