書名 |
子どものうつ 心の治療 ―外来診療のための5ステップ・アプローチ |
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筆頭著者 |
傳田健三・著(北海道大学大学院保健科学研究院生活機能学分野教授) |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-88002-753-1 |
発行年 |
2014年10月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 152頁 |
分類 |
臨床医学系/小児科学 |
価格 |
定価3,850円(本体3,500円 税10%) |
子どものうつ病に対する精神療法的アプローチとは? 一般の児童精神科外来でできる精神療法とは? 外来診療で悩む臨床医へのヒントがここにある!
本書では、子どものうつ病の臨床をライフワークとしてきた著者が考える精神療法の基本形「5ステップ・アプローチ」を治療の実際とともに紹介している。多くの精神療法の考え方を統合し、折衷した著者独自のアプローチであり、日々の限られた外来診察の時間内で、治療目的を明確にし、計画的に行うためのポイントがつまっている。本書が、うつ病に関わる多くの臨床家にとって、何らかの気づきにつながり、役に立つことを願うものである。
第1章 子どものうつ病最前線
Part1 子どものうつ病はどんな病気か
Ⅰ 子どものうつ病の国際基準
Ⅱ 気分障害の中のうつ病
Ⅲ うつ病(大うつ病性障害)の9つの症状
Ⅳ 併存障害(comorbidity)
Ⅴ 子どものうつ病の疫学
Ⅵ 子どものうつ病の経過と予後
Ⅶ 子どもの双極性障害
Part2 子どものうつ病最前線―DSM-5をめぐって―
Ⅰ DSM-5のうつ病
Ⅱ 重篤気分調節症(DMDD)とはどんな疾患か
Part3 子どものうつ病に対する治療ガイドライン
Ⅰ うつ病治療ガイドライン
Ⅱ 児童・青年期の大うつ病性障害に対する薬物療法
Ⅲ 児童・青年期のうつ病に対する精神療法
Ⅳ 児童・青年期のうつ病性障害に対する治療ガイドライン
Ⅴ 子どもの双極性障害の治療
第2章 子どものうつ病の精神療法
Part1 子どもの精神療法の基本的な考え方
Ⅰ 子どもの心に出会うこと
Ⅱ 子どもの精神療法的アプローチの基本方針
Part2 子どものうつ病への精神療法―認知行動療法と対人関係療法―
Ⅰ 認知行動療法(CBT)
Ⅱ 対人関係療法(IPT)
Part3 子どものうつ病に対する5ステップ・アプローチ
Ⅰ 5ステップ・アプローチとは何か
Ⅱ 5ステップ・アプローチの実際
Ⅲ 子どものうつ病に対する5ステップ・アプローチの進め方
第3章 子どものうつ病と家族へのアプローチ
Part1 家族へのアプローチの基本的な考え方
Part2 精神療法的アプローチと家族へのアプローチ
Ⅰ 解離を繰り返したうつ病女性の長期経過
Ⅱ 治療経過
Ⅲ 治療的アプローチについて
第4章 子どものうつ病と非言語的アプローチ
Part1 子どもに対する非言語的アプローチ
Ⅰ 非言語的アプローチとは何か
Ⅱ 子どもにとって遊びはどのような意味をもつか
Ⅲ 非言語的アプローチの理論的背景
Ⅳ 非言語的アプローチの実際
Ⅴ 非言語的アプローチを介して何が表現されるのか
Ⅵ 非言語的アプローチにおける自由と制限について
Ⅶ 非言語的アプローチの治療的意義
Part2 非言語的アプローチによる治療
Ⅰ スクィグルを用いた11歳男児の治療過程
Ⅱ 治療経過
Ⅲ スクィグルの精神療法的意義
Ⅳ 非言語的アプローチによる客観性の発達促進機制
Ⅴ 非言語的アプローチの展望
Part3 非言語的アプローチにみる子どものうつ病
Ⅰ 症例Cのその後の経過
Ⅱ 現病歴
Ⅲ 治療経過
Ⅳ 症例Cから子どものうつ病を考える
コラム Talk Talk
自殺の少ない町/誰かに相談する才能/子どもの自己評価/「新型うつ病」とは何か/「ディメンジョナルな診断」とは何か/うつ病とリワーク
索 引