書名 |
極める変形性膝関節症の理学療法 ―保存的および術後理学療法の評価とそのアプローチ ≪臨床思考を踏まえる理学療法プラクティス≫ |
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筆頭著者 |
斉藤秀之・他編 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-8306-4508-2 |
発行年 |
2014年5月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 280頁 |
分類 |
リハビリテーション/理学療法 |
価格 |
定価5,720円(本体5,200円 税10%) |
変形性膝関節症に対する理学療法を保存的理学療法と術後理学療法に分け,さらに様々な視点から,可能な限り最新のエビデンスを用いた治療戦略について述べている.
PartⅠ 変形性膝関節症とは?
1 理学療法的視点からみた変形性膝関節症の病態
変形性関節症(OA)の定義とは?
膝OAの頻度はきわめて高い
なぜ膝OAは痛む?
なぜ膝OAでは関節可動域(ROM)が低下するのか?
膝OAではそれに見合う関節動揺性が存在しない!
・・・ほか
2 変形性膝関節症の軟骨代謝障害
はじめに
関節軟骨の構造
OAにおける蛋白分解酵素の役割
軟骨細胞の変性,アポトーシス
軟骨代謝における炎症の役割と蛋白分解酵素の発現機序
・・・ほか
3 変形性膝関節症の痛みの捉え方
膝OAの疼痛をどのように捉える?
単純X線による関節変形程度と疼痛は必ずしも比例しない
疼痛の原因となる組織を同定するためには?
鑑別すべき疼痛の評価と理学療法
・・・ほか
4 変形性膝関節症における理学療法のエビデンスの現状
EBMとエビデンス
保存的理学療法のエビデンス
術後理学療法のエビデンス
エビデンスの臨床応用
5 変形性膝関節症に対する手術療法
高位脛骨骨切り術(high tibial osteotomy:HTO)
人工膝単顆置換術(unicompartmental knee arthroplasty:UKA)
人工膝関節全置換術(total knee arthroplasty:TKA)
PartII 変形性膝関節症に対する保存的理学療法
1 変形性膝関節症の運動学・運動力学的特徴
初期接地〜荷重応答期にかけて衝撃吸収ができているか
荷重応答期に起こる外側スラストの正体は何か?
荷重応答期〜単脚起立期開始までの間に何が起こっているのか?
立脚中期に何が起こっているだろうか?
・・・ほか
2 体幹から捉えた評価と治療戦略
膝OAの歩行時にみられる特有の問題は?
骨盤帯機能について考えよう
体幹機能について
立脚終期の内転筋活動について
・・・ほか
4 足部から捉えた評価と治療戦略
膝OAの症状の特徴
膝OAの運動学的特徴
足部から捉えた膝OAの評価
膝OA患者における臨床推論のポイント
5 歩行から捉えた評価と治療戦略
正常歩行を理解する!
膝OA患者でみられる歩行の特徴は?
歩行時にどのような問題があるか?
問題解決のために情報を集めよう!
情報を批判的に吟味してみる
・・・ほか
6 慢性疼痛疾患として捉えた評価と治療戦略
何が問題か?
ケース1 身体イメージの変質が痛みを修飾している患者
ケース2 破局的思考や不安回避思考が痛みを修飾している患者
ケース3 下行性疼痛調節系の減弱によって痛みが増強している患者
Part III 変形性膝関節症に対する術後理学療法
1 TKA後における体幹から捉えた評価と治療戦略
何が問題か?
問題解決のための情報収集
情報を批判的に吟味する
どのように理学療法を行うか?
理学療法の効果と限界
・・・ほか
2 TKA後における膝から捉えた評価と治療戦略
人工膝関節の機械特性を理解する
術後経過における治療段階
おわりに
3 TKA後における歩行から捉えた評価と治療戦略
TKA後の歩行に着目する意義とは
TKA後の歩行における問題とは
評価の進め方
仮説の設定とその検証─具体例
理学療法の紹介
・・・ほか
4 HTO後における評価と治療戦略
はじめに
ステップ1 患者に関する臨床的な問題は何か?
ステップ2 問題を解決するための情報検索
ステップ3 情報の整理
ステップ4 理学療法戦略
ステップ5 理学療法効果の評価
5 運動イメージ・運動観察を利用した治療戦略
変形性膝関節症(膝OA)患者の痛みと機能障害について
運動イメージと運動観察の神経機構とは
膝OA理学療法に運動イメージ・運動観察を取り入れるために
膝OAに対する運動イメージ・運動観察の理学療法戦略
6 術後の筋緊張・動作パターンから捉えた評価と治療戦略
膝OAと筋緊張
何が問題か?
なぜ筋緊張は高まるのか?
どのように理学療法を行うか?
理学療法の効果とその限界