書名 |
血液培養検査ガイド |
---|---|
筆頭著者 |
日本臨床微生物学会・編 |
出版社名 |
|
ISBNコード |
ISBN978-4-524-26586-2 |
発行年 |
2013年12月 |
判型 / 頁数 |
A4判 / 158頁 |
分類 |
臨床医学系/感染症 |
価格 |
定価3,850円(本体3,500円 税10%) |
血液培養検査のすべてを網羅した“公式ガイド”.検査の精度管理に関する標準的な知識に加え,検査結果の解釈や報告書の書き方など実践的な記載が充実.さらに最先端の技術である遺伝子検査法や質量分析法についても解説.微生物検査技師はもちろんのこと,感染症医,一般臨床医,臨床検査技師も読んでおきたい一冊.
■カラー図譜
第1章 血液培養検査の意義と目的
1 血液培養の意義
2 菌血症の種類
3 敗血症からSIRSへの概念の変化
4 用語および定義について
5 敗血症(Sepsis)の診断基準
6 サバイビング・セプシス・キャンペーン(Surviving sepsis campaign:SSC)
7 血流感染の定義
8 病院感染対策と血液培養
第2章 血流感染症の成因となる局所感染症と原因微生物
1 尿路感染症
2 肺炎
3 感染性心内膜炎
4 中枢神経系感染症
5 カテーテル関連血流感染症
6 原発性敗血症
第3章 検体の採取法と輸送
1 皮膚の消毒法
2 採取時期と採取量
第4章 検査法
1 培養検査
1 培養期間
2 菌検知から分離培養までの工程
3 培養装置の偽陰性反応と偽陽性反応
4 培養装置への装填許容時間
5 夜間・休日における対応
2 血液培養検査装置の種類と特徴
[1] 国内で使用可能な自動血液培養検査装置の比較
[2] 自動血液培養検査システムの原理,判定のアルゴリズム,
血液培養ボトルの種類と特徴
1 バクテックシステム
2 バクテアラート3Dシステム
3 バーサトレック
4 専用の自動血液培養検査装置を必要としないマニュアルボトルの種類と使用法
[3] 抗菌薬成分吸着剤入り血液培養ボトルの効果に関するエビデンスの解説
1 抗菌薬成分吸着の必要性
2 抗菌薬成分吸着剤レズンについて
3 陽性ボトルの塗抹検査
[1] 陽性ボトルのグラム染色と各種原因菌の特徴
1 標本の作製と染色法
2 塗抹検査で推定可能な菌種と特徴
[2] 活性炭添加陽性血液培養ボトルの塗抹標本作製の際の前処理法
4 血液から検出されるまれな微生物と同定のポイント
1 Helicobacter cinaedi
2 Campylobacter fetus subsp.fetus
3 Capnocytophaga spp.
4 Burkholderia pseudomallei
5 HACEK group
6 Neisseria elongata
7 Brucella melitensis
8 Nutritionally variant streptococci(NVS)
9 Bacillus anthracis
10 Listeria monocytogenes
11 Erysipelothrix rhusiopathiae
12 Mycobacterium spp.
5 血流感染症における同定困難な細菌の疫学と遺伝子学的な同定検査法
1 はじめに
2 血液培養から分離された同定困難な菌株の疫学
3 遺伝子学的な細菌の同定検査
6 血液培養陽性検査へのMALDI-TOF MS 法の応用
1 MALDI-TOF MSとは
2 MALDI-TOF MSを利用した微生物同定
3 寒天平板上の集落からの菌種の同定
4 血液培養陽性ボトルからの直接菌種同定法
7 in situ ハイブリダイゼーション法による血流感染症原因菌の検査法
1 ハイブリゼップ
第5章 結果の解釈と報告法
1 結果の解釈
2 結果の報告方法
第6章 薬剤感受性検査と検査データの利用法
1 血液培養検査における薬剤感受性検査の意義と目的
2 直接法またはそれに準ずる薬剤感受性検査法
3 酵母の薬剤感受性検査の意義
4 特殊な検査
5 アンチバイオグラムと利用法
第7章 血液培養検査の適正さと評価法
1 血液培養に関する精度管理
2 我が国の現状を踏まえた血液培養の適正さの評価法
第8章 血管カテーテル感染症の診断のための血管内留置カテーテル培養,およびカテーテル逆流血と末梢血の培養時間の比較による臨床的評価法
1 臨床診断
2 カテーテル先端培養結果の判断
3 カテーテル抜去の前に診断する方法-differential time to positivity(DTP)-
第9章 諸外国の血液培養検査に関するガイドライン
1 ASM Cumitech:血液培養検査ガイドラインの紹介
2 米国CLSI 血液培養検査ガイドラインの紹介
3 英国HPAの血液培養ガイドラインの紹介
■索引