書名 |
具体例からはじめる 患者と医療従事者のためのインフォームド・コンセント取扱説明書 |
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筆頭著者 |
谷田憲俊・著 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-7878-2052-5 |
発行年 |
2013年11月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 180頁 |
分類 |
臨床医学系/その他/治療一般 |
価格 |
定価3,080円(本体2,800円 税10%) |
インフォームド・コンセントにかかわる注意、重要点を“トリセツ”的にわかりやすく明確に、一言で示した指針の書。全ての医療者、患者に役立つ多くの事例、コラムも満載。
第1章 インフォームド・コンセントとは
Ⅰ 人間の尊厳と基本的自由がインフォームド・コンセントの基盤
Ⅱ 患者の自律と自己決定
1 自律の考え方
2 自己決定への歩み
Ⅲ 自律は“毒薬”か:二種類の自律
Ⅳ 患者の権利と医師の義務
1 患者の権利
2 患者が責任をもつ範囲と医師が責任をもつ範囲
3 医業に付随する課題
Ⅴ 治療拒否は「選択の自由」にすぎない
1 真に有用な医療は意外に少ない
2 治療拒否は治療方針の選択の一つにすぎない
3 必要とされる医療措置を拒否する
4 施行中の医療行為の拒否
5 良質の医療に反する行為は要求できない
Ⅵ インフォームド・コンセントの説明はどうしたらいいのか
1 患者に説明すべき事柄
2 説明義務という視点
3 どこまで説明する必要があるのか
4 適切な“説明”とは
5 患者の理解とその確認
Ⅶ 患者・医師関係
1 患者・医師関係の4型
2 診療録(カルテ)開示をインフォームド・コンセントに利用する
小括
第2章 インフォームド・コンセントの臨床
Ⅰ 膵がん患者のインフォームド・コンセント
1 事例:糖尿病を契機として見つかった膵がん患者
2 初診において
3 検査に伴うインフォームド・コンセント
4 初診の検査の結果
5 精密検査
6 手術に向けて
7 手術と術後抗がん剤療法
8 事例のまとめ
Ⅱ 悪い情報を伝えるには配慮が要る
1 事例:対応に苦慮した進行膵がん患者
2 面談する前に準備すること
3 患者への気づかい
4 進行がん,不治性がん患者への説明
5 予後告知について
6 誰にとってもむずかしい受容
Ⅲ インフォームド・コンセントと家族ケア
1 家族ケアの必要性
2 告知に消極的な家族への対応
3 告知反対に固執する家族への対応
4 家族のケア:高齢者と小児
小括
第3章 インフォームド・コンセントに付随する課題
Ⅰ 理解する能力・同意する能力:現実的なとらえ方
1 かなりトリッキーな同意能力
2 新生児・幼児の場合
3 認知能に障害のある患者の場合
Ⅱ セカンド・オピニオン
1 セカンド・オピニオン制度は,インフォームド・コンセントの一環である
2 セカンド・オピニオンの実際
Ⅲ インフォームド・コンセントに有用な事前指示
1 事前指示の意義
2 事前指示の現状と課題
3 事前指示を意思決定に役立てる
Ⅳ インフォームド・コンセントには例外がある
Ⅴ インフォームド・コンセントにかかる様々な圧力
1 インフォームド・コンセントへの圧力
2 インフォームド・コンセントへの圧力は強まっている
Ⅵ インフォームド・コンセントに戸惑うとき
第4章 医療の課題とインフォームド・コンセント
Ⅰ 医療の幻想とインフォームド・コンセント
Ⅱ 公衆衛生のインフォームド・コンセントは別扱いされない
Ⅲ 性差医療と生殖補助医療のインフォームド・コンセント
Ⅳ 在宅医療におけるインフォームド・コンセント
Ⅴ 臨終期ケアのインフォームド・コンセント
Ⅵ 医療事故にもインフォームド・コンセントの理念を
第5章 インフォームド・コンセントのトリセツ
Ⅰ “他山の石とする”
Ⅱ インフォームド・コンセントはむずかしい?
Ⅲ インフォームド・コンセントは医師の免責のため?
Ⅳ 形式的・形骸化されたインフォームド・コンセントを避けるには
Ⅴ 医療は自動車とは異なる
Ⅵ これからの医療に向けて
結論
第6章 インフォームド・コンセントQ&A
Ⅰ 理念や原則に関する疑問・質問
Ⅱ 手続きや仕組みに関する疑問・質問
Ⅲ 臨床に関する疑問・質問
Ⅳ 多岐にわたる疑問・質問