書名 |
造血器腫瘍 ≪腫瘍病理鑑別診断アトラス≫ |
---|---|
筆頭著者 |
定平吉都・他編 |
出版社名 |
|
ISBNコード |
ISBN978-4-8306-2238-0 |
発行年 |
2013年6月 |
判型 / 頁数 |
B5変型判 / 300頁 |
分類 |
基礎医学系/病理学 |
価格 |
定価16,500円(本体15,000円 税10%) |
WHO分類第4版の組織分類に沿って組織学的視点から詳解し,鑑別ポイント,臨床との連携も網羅した,本邦における造血器腫瘍病理診断のゴールドスタンダード.
第1部 検鏡前の確認事項
Ⅰ.骨髄評価のための基礎知識
1.骨髄の採取
2.塗抹標本の取扱い方
3.病理標本の取扱い方
4.フローサイトメトリー,染色体分析,FISH,遺伝子診断
II.成人の骨髄病理標本の評価
1.骨髄標本の作製
2.骨髄組織標本の評価法
3.造血細胞の分布の評価
4.骨髄線維化の評価
5.鉄沈着の評価
III.小児の骨髄と白血病の特徴
1.小児の骨髄の特徴
2.小児白血病の特徴
第2部 組織型と診断の実際
Ⅰ.骨髄増殖性腫瘍
1.BCR-ABL1 陽性慢性骨髄性白血病
2.真性赤血球増加症
3.原発性骨髄線維症
4.本態性血小板血症
5.肥満細胞症
II. 好酸球増加およびPDGFRA,PDGFRBまたはFGFR遺伝子異常を伴う骨髄系ならびに
リンパ系腫瘍と慢性好酸球性白血病
III.骨髄異形成/骨髄増殖性腫瘍
1.慢性骨髄単球性白血病(CMML)
2.若年性骨髄単球性白血病(JMML)
3.BCR-ABL1陰性非定型慢性骨髄性白血病(aCML)
4.著明な血小板増加症に関連した環状鉄芽球を伴う不応性貧血(RARS-T)
IV.骨髄異形成症候群
1.総論
2.各論
1)RCUD
2)RARS
3)RCMD
4)RAEB
5)MDS with isolated del(5q)
6)MDS分類不能型(MDS-U)
7)ICUSとIDUS
Ⅴ.小児骨髄異形成症候群
VI.急性骨髄性白血病と関連の前駆細胞腫瘍
1.頻度の高い遺伝子異常を伴う急性骨髄性白血病
2.骨髄異形成関連変化を伴う急性骨髄性白血病
3.治療関連骨髄腫瘍
4.急性骨髄性白血病,NOS
VII.骨髄肉腫
VIII.Down症候群関連骨髄増殖性疾患
1.概説
2.一過性骨髄造血異常症(TAM)
3.Down症候群関連骨髄性白血病(ML-DS)
IX.芽球性形質細胞様樹状細胞腫瘍
第3部 鑑別ポイント
Ⅰ.芽球増加をきたす骨髄性腫瘍の鑑別
1.腫瘍性芽球増殖
2.骨髄性腫瘍の治療後の病態
3.骨髄性腫瘍との鑑別を要する病態
II.骨髄低形成をきたす骨髄性腫瘍の鑑別
III.骨髄線維化をきたす骨髄の鑑別
1.骨髄増殖性腫瘍(MPN)
2.悪性リンパ腫・リンパ性白血病
3.悪性腫瘍の骨髄転移
4.骨髄線維化をきたす非腫瘍性病態
5.先天性疾患,代謝異常症,ほか
IV.巨核球の形態異常をきたす骨髄性腫瘍の鑑別
1.骨髄異形成症候群(MDS)
2.骨髄異形成/骨髄増殖性腫瘍(MDS/MPN)
3.骨髄異形成関連変化を伴う急性骨髄性白血病
4.骨髄増殖性腫瘍(MPN)
5.急性巨核芽球性白血病(AMKL)
Ⅴ.赤芽球増加をきたす骨髄性腫瘍の鑑別
1.巨赤芽球性貧血と赤芽球増加を伴う骨髄異形成症候群(MDS)の鑑別
2.二次性赤血球増加症と真性赤血球増加症との鑑別
3.赤芽球が骨髄有核細胞の50%以上を占める骨髄性腫瘍の鑑別
VI.骨髄浸潤パターンからみた悪性リンパ腫の鑑別
1.骨髄検査の現状と反応リンパ球の出現様式
2.各種悪性リンパ腫の骨髄浸潤様式
VII.免疫組織化学による造血器腫瘍の鑑別
1.骨髄標本における免疫組織化学(IHC)の意義
2.骨髄生検および吸引クロット標本の固定
3.骨髄病理診断に用いられる抗原
4.各造血器腫瘍におけるIHC
5.骨髄肉腫の診断
6.骨髄病理標本の診断のために準備すべき抗体
第4部 臨床との連携
Ⅰ.造血器腫瘍の画像診断
II.MDSにおけるリスク分類
III.急性骨髄性白血病におけるリスク分類
IV.造血器腫瘍における治療効果判定(分子標的治療を含む)
Ⅴ.放射線障害と造血器腫瘍
VI.病理診断報告書の記載法
索引