書名 |
脳卒中痙性麻痺のボツリヌス治療 ―フェノール神経ブロックを含めて ≪実践リハビリテーションシリーズ≫ |
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筆頭著者 |
千野直一・編 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-307-75028-8 |
発行年 |
2011年11月 |
判型 / 頁数 |
A5判 / 180頁 |
分類 |
臨床医学系/リハビリテーション医学(医師対象) |
価格 |
定価3,740円(本体3,400円 税10%) |
2010年10月に上肢・下肢痙縮へのA型ボツリヌス毒素製剤の適用が追加承認され、痙性麻痺で苦しむ多くの患者にとって画期的な治療が始まっています。痙縮、日常生活に支障を来たし、リハビリテーションの障害となることもあるので、ボツリヌス治療を効果的に組み合わせることで機能障害の改善が期待されます。本書では、電極針を使用して、より安全・確実に、上肢・下肢のターゲット筋に薬剤を注入する方法をわかりやすく解説しました。同時に注入前・注入後の評価とリハビリプログラムも紹介しています。
1章 脳卒中患者のリハビリテーション
1 脳卒中患者の動向
2 脳卒中患者の診断と評価
3 リハビリ治療の流れ
4 リハビリ医療関連職と在宅医療
5 上肢下肢痙縮とリハビリ医療
2章 ボツリヌス治療の実際
1 痙縮治療法の種類
2 筋弛緩とボツリヌス
3 注入準備と非活性化
4 BTX-A 製剤注入の実際
5 上肢痙縮に対するBTX-A 製剤投与
6 下肢に対するBTX-A 製剤投与
7 実地医家によるボツリヌス治療
3章 フェノール神経ブロック
1 フェノール神経ブロックとは
2 下腿三頭筋のフェノール神経ブロック
3 股関節内転筋群のフェノール神経ブロック
─閉鎖神経ブロックの注意点
4章 新しい物理医学療法
1 IVES とは
2 TMS とは
5章 リハビリチームによるボツリヌス治療前評価
1 治療前評価の重要性
2 チームアセスメント
3 評価総論
4 上肢評価
5 下肢評価
6章 ボツリヌス注入後評価とリハビリプログラム
1 注入治療直後
2 リハビリテーションプログラム
3 治療後評価
7章 症例紹介
1 上肢痙性麻痺症例「手関節背屈の随意運動が可能になった」
2 下肢痙性麻痺症例「足趾の痛みが軽減し,歩きやすくなった」
3 四肢痙性麻痺症例「手指衛生ケアの介護負担が軽減された」
付録:医療相談
図解:筋線維中央帯MAP
索引
コラム一覧
1 脳卒中分類と診断基準について
2 神経筋接合部(神経終板)の検索
3 注射液は確実に筋膜内へ
4 針の先は目である
5 フェノール神経ブロックの病理像
6 5%フェノール水溶液の作製方法