かつて、マラソンで高地トレーニングが脚光を浴びた。最近ではサッカーでわが国チームも取り入れてW杯をやり遂げた。しかし高地トレーニングの取り組み方が未だ曖昧である。日本オリンピック委員会ではこの医・科学支援に取り組み、陸上、水泳、スキー、スケート等のナショナルチームに応用し、取り組み方と知識を蓄積し、「高地トレーニング〜そのスポーツ医・科学的背景と指導指針」を日本体育協会から報告した。研究成果に第8回秩父宮記念スポーツ医・科学賞奨励賞が授与され、受賞を機に改めて競技力向上の普遍性を考え本書は出版された。