書名 |
自己免疫性肝炎(AIH)の診療ガイド |
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筆頭著者 |
厚生労働省「難治性の肝・胆道疾患に関する調査研究」班・編 |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-8306-1878-9 |
発行年 |
2011年10月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 64頁 |
分類 |
臨床医学系/消化器内科 |
価格 |
定価1,980円(本体1,800円 税10%) |
実地医家を対象に,自己免疫性肝炎診療のエッセンスを,見やすいレイアウトでわかりやすく解説した.厚生労働省「難治性の肝・胆道疾患に関する調査研究」班による編集.
Introduction─AIHの概念
1.疾患概念
2.概念の変遷
3.最近の動向
第1章 AIHの疫学
1.AIHの推定患者数
2.好発年齢および性別
3.AIHの病型
4.AIHの臨床像・肝組織像
5.全国調査からみたAIHに対する治療の現状
6.最近増加している特殊な病態
[1]急性肝炎
[2]急性肝不全(劇症肝炎・遅発性肝不全)
[3]IgG4関連AIH
第2章 AIHの病因・病態(遺伝子解析,発症機構)
1.病因
2.発症の誘因
[1]ウイルス感染
[2]薬物投与
[3]肝移植
3.遺伝的素因
[1]AIH発症の地域差とHLA classⅡとの関連性
[2]発症におけるHLA遺伝子以外の遺伝的素因
4.発症機序
[1]液性免疫による肝細胞障害
(memo)抗体依存性細胞介在性細胞傷害(antibody-dependent cell-mediated
cytotoxicity:ADCC)
[2]細胞性免疫による肝細胞障害
[3]免疫抑制系の機能不全
(memo)natural killer T細胞(NKT細胞)
5.臨床での特徴と病態
第3章 AIHの病理所見
1.概略
2.門脈域病変
3.肝実質病変
4.腹腔鏡検査
第4章 AIHの血液検査と診断
1.生化学所見
[1]中年女性における原因不明の肝障害
[2]AST,ALTの再上昇
[3]顕性黄疸
[4]赤沈亢進,CRP陽性所見
[5]γグロブリン,IgGの上昇
2.血清自己抗体
[1]抗核抗体(antinuclear antibody:ANA)
[2]抗平滑筋抗体(anti-smooth muscle antibody:ASMA)
[3]抗LKM-1抗体(抗肝腎ミクロゾーム1型抗体,anti-liver-kidney microsome
antibody)
[4]抗ミトコンドリア抗体(antimitochondrial antibody:AMA)
3.HLA(human leukocyte antigen)
4.その他
5.診断
[1]わが国の診断指針
[2]改訂版国際診断基準スコアリングシステム
[3]簡易版国際診断基準スコアリングシステム
[4]重症度判定
第5章 AIHの合併症
1.AIH-PBCオーバーラップ症候群
2.AIH-PSCオーバーラップ症候群
3.自己免疫疾患の合併
第6章 AIHの治療
1.概略
2.治療方針
3.慢性経過型(通常型)
4.急性肝炎様発症の病型
5.急性肝不全(劇症肝炎)
6.妊婦例
7.治療薬の注意点
[1]プレドニゾロン(PSL)
[2]アザチオプリン
[3]ウルソデオキシコール酸
[4]ブデソニド
第7章 AIHの予後
1.AIHの経過
[1]はじめに
[2]治療に際して注意すること
[3]患者管理〜とくに見逃してはならないサイン〜
[4]解説
2.AIHの予後
[1]概説
[2]短期予後
[3]長期予後
[4]肝硬変への進展
[5]肝細胞癌発症症例
第8章 AIHの肝移植
1.肝移植の適応と時期
[1]成人の慢性型AIH
[2]小児のAIH
[3]急性肝不全として発症するAIH
2.肝移植の成績とAIHの再発
3.わが国のAIHに対する肝移植の現状と成績
4.肝移植後のde novo AIH
索引