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書名

イラストレイテッド大腸癌手術 ―膜解剖にもとづく剥離のベストテクニック

筆頭著者

松木盛行・他著

その他著者等

橋本 大樹 著/平山 廉三 著

出版社名

医学書院

ISBNコード

ISBN978-4-260-00711-5

発行年

2010年6月

判型 / 頁数

A4判 / 184頁

分類

臨床医学系/消化器外科

価格

定価10,450円(本体9,500円 税10%)

内容

消化器外科手術において最も時間を費やし、慎重に丁寧に行わなければならない剥離操作、その極意を膜構造の解明により説き起こす。良好な剥離面からのアプローチが如何に手術の進行をスムーズに、かつ出血も最小にできるかを、ユニークなイラストにより立体的に解説。ビギナーからベテランまで、エキスパートを目指すすべての消化器外科医に贈る、圧倒的迫力の大腸癌手術アトラス。

目次

第I章 結腸手術の剥離層解剖
 1 胃腸管と胃腸間膜の回転,位置移動および固定
 2 間膜同士の連続および位置関係
 3 横隔膜
 4 理想的癌手術の剥離ルートとは
 5 Toldtの筋膜
 6 腎筋膜
 7 腹膜後隙
 8 腹膜下隙
 9 盲腸間膜および盲腸周囲の窩所
 10 結腸癌根治手術における剥離ルート選択の実践的方法
第II章 直腸癌手術のための剥離層解剖
 1 骨盤内臓器の形成
 2 骨性骨盤と骨盤底
 3 S状結腸,直腸肛門の周囲の構築
 4 骨盤内の血管
 5 直腸周囲の間隙,腔所,窩
 6 Waldeyerの筋膜と仙骨直腸靱帯
 7 Denonvilliers筋膜の前方および後方の腔所
 8 骨盤底面の筋束
 9 小骨盤腔底面の構築
 10 骨盤内の自律神経系の構造
 11 自律神経温存の目標とその適応
 12 下腸間膜動脈神経叢,上および中下腹神経叢,下腹神経,下下腹神経叢(骨盤神経叢)の温存に資する剥離法の要点
 13 骨盤腔における剥離ルート
 14 側方靱帯と側方転移
 15 側方リンパ節郭清の定義,適応,手技
第III章 手術
 1 開腹右半結腸切除術
 2 腹腔鏡補助下右半結腸切除術
 3 開腹低位前方切除術
 4 腹腔鏡補助下低位前方切除術
 5 骨盤内臓全摘出術
 6 腹腔鏡補助下直腸切断術(切除術)

索引

コラム
 「クモの巣の層」への到達法(J. W. Milson変法)
 S状結腸間陥凹
 排便機構について
 側方郭清
 腸管の収納法(小腸係蹄をイレウスバッグに収納する操作)
 回結腸動脈根部の探し方と郭清のコツ
 ポートサイト転移の病因
 腹腔鏡下直腸切除に際しての「ちっちゃなコツ」
 ストーマ造設のコツ