現在の社会環境をみると、これまで主として健常児に対して、保育活動を行ってきた保育園、幼稚園においても、障害児をさらに受け入れなければならない状況になってきている。しかし、これらの保育士をはじめとした職員は、障害児に対する専門的教育を十分に受けていないし、また研修の機会もほとんどないという現状である。裁判所までが重症心身障害児を受け入れるべきであるという方向性を出している。このようななかで、本書は、豊富で良質な経験を長く積んだ障害児療育の専門家たちにより、わかりやすい解説書となった。

第1章　肢体不自由児、重症心身障害児への対応
　１．発達遅滞・障害児の臨床像
　２．健康管理（予防注射を含む）
　３．運動発達の理解と促しかた
　４．摂食機能、コミュニケーション機能の理解と援助方法
　５．保育計画のたてかた

第2章　発達障害児への対応
　１．事例から学ぶ対応
　２．発達障害の捉えかた

第3章　肢体不自由児・精神発達遅滞・自閉症児の口腔管理
　１．口腔の保健衛生管理