書名 |
頭頂葉 ≪神経心理学コレクション≫ |
---|---|
筆頭著者 |
酒田英夫・著 |
その他著者等 |
山鳥 重 著/河村 満 著/田邉 敬貴 著/山鳥 重 シリーズ編集/彦坂 興秀 シリーズ編集/河村 満 シリーズ編集/田邉 敬貴 シリーズ編集 |
出版社名 |
|
ISBNコード |
ISBN978-4-260-00078-9 |
発行年 |
2006年2月 |
判型 / 頁数 |
A5判 / 280頁 |
分類 |
臨床医学系/脳神経・神経内科学 |
価格 |
定価4,180円(本体3,800円 税10%) |
人間の知覚を司る頭頂葉研究の第一人者が著すライフワーク。ヒトの高次な空間認知を「スペース」ととらえ、単純な平面から3DGに至るまでの様々な知覚機能を明らかにする。本シリーズ2弾目の「課外授業」形式により、頭頂葉の機能と損傷例について論じ、ひいては絵画や彫刻など芸術と脳の働きについても言及する。
第1章 頭頂葉の特徴とその進化
1. 秋元波留夫とMountcastleの研究
2. 指令機能と遠心性コピー
3. 運動失調と到達ニューロン
4. 脳の進化と霊長類の進化
第2章 頭頂連合野の構造
1. 頭頂葉の構造と脳地図
2. MishkinとGeschwindの部位局在
3. 体性感覚と体部位局在
4. サルと人間の脳地図
5. 身体像と身体図式
6. 記憶と知覚をめぐる対立点
7. 頭頂葉の細胞学地図
8. 立体視の高次情報処理
第3章 頭頂葉の神経結合
1. 空間視の経路-“what”と“where”
2. Goodaleの“how経路”
3. 視覚研究の最前線-Van EssenとZeki
4. 地誌的障害と道順障害
第4章 頭頂葉の破壊症状
1. 視覚失認と立体感の喪失
2. 運動視の障害とバリント症候群
3. リーチングニューロンの障害
4. 身体図式と姿勢図式の障害
5. 失行とミラーニューロン
第5章 身体図式と空間の知覚
1. 身体と空間に関するニューロンの研究
2. von Holstの距離に関する恒常性の発見
3. 追跡運動と運動制御に関する研究
4. 視覚ニューロンと体性感覚ニューロン
5. Hyvarinenの多感覚ニューロンの研究
第6章 運動視のメカニズム
1. 運動視と奥行き運動
2. 回転感受性ニューロンと“Amesの窓”
3. 身体の回転と自己運動の知覚
第7章 手の運動の視覚的制御
1. リーチングと位置のコントロール
2. 視覚の働きと手の操作
3. グラスピングとプレシェイピング
第8章 立体視の高次情報処理と三次元図形の知覚
1. 立体視の高次情報処理機構
2. MarrとGibsonの三次元図形の研究
3. 平面の勾配とテクスチュア
4. 立体視と3Dモデルの探求
第9章 空間視からみる近代絵画
1. 記憶で描く三次元物体の表象
2. セザンヌの線遠近法と構図
3. 西洋絵画と日本画
4. フェルメールの秘密を解剖する
5. 近代絵画とドメスティックアート
6. エッシャーの「だまし絵」を解剖する
文献
あとがき
索引
空想美術館