書名 |
光感受性てんかんの臨床神経生理 |
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筆頭著者 |
高橋剛夫・著(八乙女クリニック院長) |
出版社名 |
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ISBNコード |
ISBN978-4-88002-610-7 |
発行年 |
2002年7月 |
判型 / 頁数 |
B5判 / 102頁 |
分類 |
臨床医学系/精神神経科学/精神医学 |
価格 |
定価4,730円(本体4,300円 税10%) |
本研究は著者が東北大学精神科に在職中にスタートし、その後も仙台市立病院精神科、八乙女クリニックで継続されてきたが、対象は主に通院加療中のてんかん患者である。
著者は映像に含まれる赤点滅や図形点滅などがポケモン騒動をはじめ、てんかんの誘発発作の原因になっている可能性を指摘し、その防止策を提言するなど、にわかにマスコミからもこの研究成果に関する関心が寄せられ、それが点滅自動逓減装置(NEC)の共同研究に発展した。
本書はこのような具体的臨床研究の成果をまとめたものである。
対象と方法
低輝度視覚刺激による脳波賦活への発展経過
1図形刺激
2色刺激ー赤と赤点滅
3図形、赤、点滅の単独ないし複合刺激
4光ONOFF刺激、全体野刺激、閃光刺激の眼瞼による拡散
5視覚刺激装置SLS5100
6低輝度視覚刺激の意義
7ストロボフィルター
8視野別視覚刺激
9光駆動反応
10視覚誘発電位
11低輝度視覚刺激により誘発されるPPRと高振幅光駆動反応の発現機序眼
12閃光刺激法と円形型ストロボフィルター比較
眼球運動
1閉・開眼
2眼球偏位
3その他
4閉・開眼と眼球偏位によって誘発される突発の特徴
5眼性てんかんについて
PPRと臨床相関
1閃光刺激によるPPRの健康人における出現頻度
2光感受性てんかんにについて
3視覚刺激により誘発されたPPRと臨床相関
PPRと素因
PPRを伴うてんかん者とてんかん分類
1東北大学医学部附属病院精神科
2仙台市立病院精神科
3八乙女クリニック
電子ゲーム誘発発作
1概観
2ロンドン会議
3自験例の検討
4ロンドン会議後の文献レビュー
5ESGS国内共同研究班による成果
ポケモン発作
1概観
2問題映像の特性
3ポケモン視聴中に出現した急性症状
4ポケモン発作とPPR
5ポケモン発作の発症機序
光感受性発作の防止策
1民放連ガイドライン
2映像視聴者の注意
3片目遮蔽と濃い青の着色メガネの着用
4点滅自動逓減装置
治療
光感受性発作のの予後
結語