情報のデジタル化・ネットワーク化によって著作物の多様な利用が進む一方,無断転載や二重投稿など,違法ないしは不適切な利用のトラブルが急速に増えています.著者の皆様からも,「この論文は二重投稿になるのか」とか「こういう使い方は違法行為になるのか」といった問い合わせが出版社に寄せられています.そこで,当協会では,他人の著作物を利用する際,注意しなければならない「引用」と「転載」の違いなどを簡単にまとめるとともに,よく寄せられる質問を「Q&A」形式にて掲載しました.また,転載許諾を得るための申請書式の雛型を作成し,掲載致しました.これらが皆様のご執筆の役に立てば幸いです.なお,ここに掲載された内容についてのご質問はお電話ではお受けできません.ご質問がある場合は,「日本医書出版協会 著作・出版権委員会宛」と明記の上,必ずFAX(03-3818-0159)にてお送りください.
2005年10月
著作・出版権委員会
著作物を利用する上でのご注意 ― 引用と転載について
転載書式集
他人の著作物の一部を,自身の著作の中に転載して利用したい場合の許諾申請書類の雛型です
(「許諾申請の手続きおよび書式について」参照).Microsoft WordのファイルをZIP形式で圧縮したものです.
二重投稿, 引用と転載に関するQ&A
<二重投稿について>
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海外の雑誌に投稿し掲載された自分の論文を,国内の雑誌に投稿したいのですが,二重投稿となるのでしょうか?
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国内の雑誌に投稿し掲載された自分の論文を,手直しして国内の別の雑誌に投稿したいのですが,二重投稿となるのでしょうか?
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論文の内容が同じであっても、言語が異なれば二重投稿とみなされない場合があるのでしょうか?
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国内の雑誌に掲載された自分の論文を,英訳して海外誌に投稿することは可能ですか?
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国内の雑誌に掲載された自分の論文を,大学のホームページに掲載したいと考えています.自由に使用してもよいでしょうか?
<引用と転載について>
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転載許諾の申請は著者と出版社のどちらの責任で行うべきなのでしょうか? また,使用料等の費用が発生した場合,どちらが負担すべきでしょうか? とくに費用が高額になった場合はどうしたらよいでしょうか?
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転載許諾をお願いする場合,「著者と出版社に同時に許諾の申請をした方がよい」と聞いたのですが,正しいでしょうか?
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自分の論文の中に,知り合いの研究者から許諾を得て利用させていただいた図があります.「本誌に掲載された論文の著作権は出版社に譲渡されます」と投稿規定に記載されている場合,受理されたら,その図の著作権も譲渡されてしまうのでしょうか?